【直観英文法】感情動詞が受け身になる理由
【直観英文法】感情動詞が受け身になる理由
大学受験時代に点取りマシーンへの変貌することができた目からウロコの「直観英文法」を紹介します。
今でも覚えている言葉にこんな言葉があります。
「英語は所詮、言語ですよ、どんなアメリカ人でも喋れるでしょ?どんな人でもできますよ、理解の仕方が悪いだけです。」・・・・確かになと、当時未熟な私も同感し、今もそう思っています。
今回は、感情動詞が受け身になる理由ですがとてもシンプルですので正しく理解しましょう!
詳細はすべて富田一彦先生の参考書に書いてあります!こちらもぜひ
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1.感情動詞が受け身になる理由
日本と欧米で人が感情を持つときの考え方が違うため、日本人には違和感が出てしまいます。
よく間違える例として、「とっても興奮したよ」という場合は以下のようになります。
×間違い: I’m so exciting. (とっても興奮するでしょ、私)
〇正解 : I’m so excited. (とっても興奮したよ、)
このように、exciting と間違えてしまうと変態になってしまいますので注意が必要です。
正しく意味を理解しましょう。
【ルール6】感情動詞の意味:原因が、人を、感情にさせる
感情動詞=感情を与える動詞(人を~させる)
excite=人を興奮させる、please=人を喜ばせる、surprise=人を驚かせる、、、
これは、人が感情を持つときの考え方が日本と欧米で異なるのが原因です。
日本人は、感情は人が抱き、人から生じると考えます。
欧米人は、感情は外的要因から与えられると考えます。
図で見てみましょう。
このように、ある出来事がいろんな感情を人に向かってガンガン投げつけてきます。それによって人は「喜ぶ、興奮する、驚く」のように感情を発するのです。
そのため、英語で表現すると、
・This TV program excite me. 訳:このTVが、私を、興奮させる
となります。この形をイメージして理解しましょう。
これを日本人が理解しやすいように人を主語で表す=受け身で表すと
・I’m excited by this TV program. 訳:私は、このTVに、興奮させられた。
この文章から、感情の原因がなくなると、
・I’m excited. 訳:興奮させられた!=興奮したよ!
になり、最初に紹介した正解の文になります。
また、感情を与える人が大人数となる場合は、原因となる出来事に注目され第2文型SVCで
・This TV program is exciting. 訳:このTVは人を興奮させる。=このTVは興奮するね
となり、最初に紹介した間違いの文になります。
どうですか理解できましたでしょうか?とってもシンプルですよね?
この因果関係:[原因]⇒[結果] でシンプルにイメージするのは英語理解にはとっても重要です。
また別の記事でこの因果関係:[原因]⇒[結果] を活用する方法を紹介しますね。
では、いくつか例文を見てみましょう。
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2.使用例文
例1 どちらが入るでしょうか?
・I’m ( annoying / annoyed ) : 訳 つまらないなあ(なんか面白いこと言ってよ)
解1
・I’m ( annoyed ) . 訳:つまらないなあ(なんか面白いこと言ってよ)
これをannoying にしてしまうと、訳:私ってつまんないよね、(ごめんね泣)になってしまいます。
例2 どちらが入るでしょうか?
・You are so ( disappointing / disappointed ). 訳:お前にはがっかりだよ
解2
・You are so ( disappointing ). 訳:お前にはがっかりだよ
人が主語だと受け身、、、と暗記していたら間違えてしまします。
がっかりしたのは私でその、がっかりの原因となる出来事=Youなのでここでは、disappointingになります。
では応用です。よく考えてみてください。
例3 どちらが入るでしょうか?
・This TV program made me ( interesting / interested ).
解3
どちらも正解です!(ひっかけで、すいません)
・This TV program made me ( interested ).
第5文型のOとCの間には、主語SとVの関係にあり、私が興味を持たされているので、
訳:このTVはとっても興味深かった。
・This TV program made me ( interesting ).
この場合、このTVのせいで、私が興味を持たせる人になっています。
訳:このTVのおかげで、面白くなれたよ。(興味深い人間になれたよ)
となります。
例3を理解できればもう大丈夫ですね、繰り返しですが、人が主語なら受け身と暗記は絶対ダメです!
感情をあたる動詞は、因果関係の右矢印⇒と直感理解しましょう。
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3.【受験生必見】感情動詞=感情を与える動詞の一覧と例外
感情を与える動詞の一覧です。これだけ把握していれば大学受験英語では十分です。
しっかりと英単語として理解しましよう。
最下段の「けがをさせる」も、感情を与える動詞と同じです。外的な要因から「けが」させられる、、、という意識・イメージだからです。
また受験生必見ですが、感情を与える動詞でも例外があります。
あまりに激しい感情は、さすがの欧米人でも自分の中から生まれるという感覚があるからです。
受験では例外として頻出ですのでしっかり押さえて点を取りましょう。
日本語の意味 |
感情を与える動詞 |
~を興奮させる |
excite |
~を驚かせる |
surprise , amaze , astonish |
~を怖がらせる |
frighten , scare , terrify |
~を喜ばせる |
delight , please |
~を満足させる |
satisfy |
~を退屈させる |
bore |
~をがっかりさせる |
disappoint , discourage , depress |
~に関心を持たせる |
interest |
~を混乱させる |
confuse |
~を感動させる |
move , impress |
~を疲れさせる |
tire |
~を確信させる |
convince |
~を当惑させる、辱める |
embarrass |
~をほっとさせる |
relieve |
~に衝撃を与える |
shock |
~を楽しませる |
amuse |
~をいらいらさせる |
annoy |
~をけがさせる |
injure , would |
例外:
・rejoice 自動詞:「(叫び)よろこぶ」、 (I rejoice at ~ :~を叫び喜ぶ)
・marvel 自動詞:「驚嘆する」、(I marvel at ~:~に驚嘆する)
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4.まとめ
いかがでしたでしょうか?とてもシンプルですよね。
「人は感情やケガを外的要因から引き起こされる」と欧米では考えます。なので感情を与える動詞として扱われそれらは、因果関係を表す右矢印([原因]⇒[結果])として直観理解しましよう。
この因果関係を表す右矢印([原因]⇒[結果])として直観理解するのは、読解でもとっても大事になりますので、別記事でまた紹介しますね。
同じことを繰り返しますが、「英語は所詮、言語です。どんなアメリカ人でも日本人でも使えるようになります」。無理矢理に日本語で訳を当てはめて英語を理解しようとするのでややこしくなっているだけです。正しく理解していきましょう!
詳細はすべて↓の富田一彦先生の書籍に書いてあります。